みんなで星を見上げれば...

星を見ることを忘れてしまった人々の行く先に希望はあるのだろうか?新たな希望の地を求めて旅立ちの準備をすることにしました。よろしかったらお付き合いのほどよろしくお願いします。

この世の果てまでイッてチャッキリ その9

第10回 パタゴニアの奇跡

 2010年7月11日 日本時間の朝3時。その日の会社を休みにして早起きした
アダンの実は、雲量50%の予報がでていたマンガイア島からのインターネット中継
開始を見ようとパソコンをつけた。そして皆既時間が近づいてきたが、一向にその中
継が始まる気配がないので気が気ではなかった。

前面のTV画面には決勝戦のグランドに入場するスペイン、オランダ両国の選手が映し
出されてた。右サイドにおいたPC画面を交互に見比べていたが、PCの方は真っ黒い
ままだった。

両国国歌の斉唱。サイドのコイントス、ゲームキャプテンのフラグ交換、審判団との
握手が済みキックオフのフォイスルが鳴らされた。

試合は動くのは後半10辺りからだろうな、と思いどちらか言うとPC画面の方に集中
していた。試合開始12分、PC画面が変化した気配を感じた。見るとハオ島からの中
継が始ったようだった。マンガイア島はなし?時折更新されるハオ島の画面とサッカー
中継を交互に見つつ、

部分からいよいよ皆既という時になって画面から太陽が消えた。

「えっ、なに、どうしたの?」

一瞬、コロナが見えたような気がしたが結局そのまま中継終了の画面が出た。
その画面では同時にチャット形式で書き込みができるようになっており、そちらの方は
会話が進んでいた。映像中継回線の中断だけらしい。

気持ちを切り換えて試合の方に目をやると、一進一退の膠着状態が続いていた。
華麗なパスワークを誇るスペインの攻撃をカンウター狙いのロッペンが守備に回って
チャンスをうかがう展開。スナイデルにはしつこいマークにてこずり、その存在を消され
ていた。ついつい画面にひきつけられていたが、突然PCが画面にコロナが現われた。

「どこ、これ?もしかしてイースター島?」

時間的にはそうである。しかしその画面もしばらくするとフリーズしてまた、チャット
会話だけが更新されていった。しかたないのでもう一度読み込みなおすと、ちょうど
第3接触のダイアモンドリングが輝き、中継は終了した。イースター島は見れたってこと?
マサさんやもくせいさん、アマゾンさんが行ったハオ島はダメだった?
石井さんはどこで見てたんだ。チャッキリさんはどこへいったかもわからんし。


2010年は8月7日、日食大賞の表彰式の会場でイースター島での日食報告の最後に
石井氏はこう付け加えた。

「日食はギャンブルです。いかに事前に気圧、天候、雲の動きを予想しようが、
 皆既のときに太陽の前に雲がきたら人の力ではどうしようもありません。

 今回は雲量予想が最も少ないマンガイヤが全滅、その次に良かったハオ島は
 8割がた雲に覆われ島の中でも、雲越しにコロナが見れた人と見れなかった
 人に分かれました。

  そこより雲量が多いと思われたイースター島は皆既のときだけ晴れ、そして、
 ほとんど雲に覆われると予想され、皆既時刻は夕方、この時期吹雪が当然の
 厳寒のパタゴニア、しかもめったに晴れない地平線での皆既は、ほぼ絶望と思
 われていましたが、その圧倒的不利な条件にもかかわらず数々の困難を乗り越
 えて見事、観測に成功されたのがチャッキリさんが大賞を受賞した理由です。」

そう紹介された彼女は話始めた。 

「私自身こうしてここに立って、こうしてご報告できるの事自体が信じられません。
 ぜひ、私の日食体験をを聞いてください。」

(続く)
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