みんなで星を見上げれば...

星を見ることを忘れてしまった人々の行く先に希望はあるのだろうか?新たな希望の地を求めて旅立ちの準備をすることにしました。よろしかったらお付き合いのほどよろしくお願いします。

この世の果てまでイッてチャッキリ その7

第8章 WILD WILD TOUR

半べその彼女の顔をみたフォルランおじさんは同情したのかこう続けた。

「天気はどうにもできない。こいつばかりは神のみぞ知るだ。」

みなさんは、「WILD NAVI」をご存知だろうか。
世界の秘境といわれている場所に少人数で出かけるツアーを手がけてる日本の会社である。
2004年もリニア・ニートダブル接近の時、オ-ストラリアへのツアーを仕掛けたなかなか骨のある会社で、
いわゆるニッチなターゲットを狙った旅行会社だ。
料金は割高だが普通のツアーではいけない場所に少人数でも行けるので人気を博している。

実はその「WILD NAVI」が今回、企画したのがパタゴニアでの地平線皆既日食ツアーである。
奇しくも、彼女は、そのツアーと同じ経験をすることになってしまったのである。
彼らは、曇り覚悟でこのツアーに挑んでいるので万一コロナが見れなくても、それは想定の範囲であり、不満もない。この地の果てに来るのが彼らの目的だからだ。
ちなみにかの「欲しいナビ」のスタッフも、大手の専門誌「成分堂」に対抗するべきそのツアーに参加していたらしい。

現地でその事を知ったチャッキリ嬢であったが、彼らとおなじというのは、心情的に抵抗があった。

コロナ命!
ピンク色に輝くプロミネンス命!
2回のダイヤモンドリング命!

であるからだ。ここに来るのが目的ではない。いや、むしろ来たくない。
モチベーション自体が相反するものなのである。

そして、彼らのツアーでは皆既中に太陽が地平線に沈むため第3接触のダイヤモンドリングが観測できない。
ダイヤモンドリングを見るチャンスは1回しかない。
第2接触のダイヤモンドリングは明から暗への状態変化なので目の安全を考えるとタイミングを計るのが非常に難しい。
2009年の時は天下のNHKでもそのタイミングが合っていなかった。
写真に写っているのは多くが第3接触時のものである。

「こればかりはいくら考えてもしょうがない。雲量は運量だ。そのときになればわかるよ。
それより明日は氷河を見せてあげるよ。すごいぜぇ。」

観光はもういいよぉ。それよりこの雲はいつ晴れるの?
今回の旅は無謀過ぎたかしら。結局“WILD NAVI”と一緒になっちゃったし。

曇天の空を見上げて途方にくれるチャッキリであった。

チャッキリの明日はどっちだ。

(続く)








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