みんなで星を見上げれば...

星を見ることを忘れてしまった人々の行く先に希望はあるのだろうか?新たな希望の地を求めて旅立ちの準備をすることにしました。よろしかったらお付き合いのほどよろしくお願いします。

プロジェクトYH 始動

 2009年はガリレオが望遠鏡で宇宙を初めてみてから400年を記念した世界天文年であり、この年を記念して新たなプロジェクトが発足した(といっても極個人的なのですが)。

 思えば2008.8.1の皆既日食がすべての始まりだった。私は行かなかったのだが、その影響は毎年開催される原村星祭りの開催に大きな影響をもたらした。通常、原村星祭りは長野県の原村で毎年8月の第一金曜から日曜にかけて開催されるが、主催者の殆どが中国に日食に出かけてしまうため15回目にして初めてその開催日が第2週目に変更されたのである。

 長野に移り住んで以来これまで13回程参加しているが、夜中に一晩中晴れた記憶はあまりない。素晴らしい望遠鏡が一同に会する良い機会であるのだがその恩恵に与れることはなかった。昔、東京にいた時の星仲間がお店(きらら庵&森本商店)を出すので、みんなの顔を見にお祭り気分で参加していたので、どちらかと言うと星見は副産物的なものだった。しかし、昨年は日程が1週間ずれたせいか、一晩中晴天に恵まれ、駐車場に並んだ多くの望遠鏡を覗かせてもらうことができた。その中に、ヤマさんの口径30cmの「反射双眼望遠鏡」があったのである。初めて見る巨大なその姿は新鮮で見るものを圧倒する迫力があった。何気なく覗かせてもらったが最後、その星像にノックアウトされてしまった。未体験の星像である。しかもいくら覗いていてもまったく疲れを感じない。

 実は私もFUJINONのEM-SXという15cmの双眼鏡を持っているが、百武彗星とヘールポップ彗星を見て以来、満足してしまってあまり使っていなかった。さらに口径が倍の双眼鏡で、倍率が変えられるので、あらゆる天体が観測対象になる。夏の星雲星団のみならず、木星も堪能させてもらった。そこで一晩中、ヤマさんの所に張り付いて話し込んでいるうちに夜が明けてしまったのである。また、寄寓にも2009.7.22の日食も同じツアーであることがわかった。ヤマさんは設計事務所を生業としており、この反射双眼望遠鏡はGINJIというドブソニアン(反射望遠鏡)を2台使い、架台部分を自分で設計し、3年をかけて使い易い形にシェイプアップしたものであった。販売することも考えているが今の所、このデモ機で各地で行われる星のイベントでお披露目をしているとの事であった。また、話の中で「双眼鏡サミット」の存在を知り、その集まりにも興味を持った。今年は「双望会」と名を改め第一回目の開催がお隣りの愛知県であることを知り、そこで再開を果たすこと事となったのである。さらに、夏より構想が進んでおり、運搬と価格、使い勝手を考慮し、新作はバックヤードプロダクツの25cmFRPドブソニアン(改)を載せるというを考えていると言うことだった。このころから反射双眼望遠鏡に触手が伸び始め、ドブソニアンについて色々と情報収集に入った。何より恵まれていたのは、「双望会」で同部屋となった、「ワントニックポニーさん」、「ケーメーさん」、「やおきさん」、「Ninoさん」がいずれも筋金入りのninja使いで、さらに「そらさん」がEMS式屈折双眼鏡を完成させたばかりであったと言う事、その方たちの観測場所であるG村が比較的近くであり、実際に望遠鏡を使わせて頂ける機会が持てて色々とアドバイスを頂けたという事である。ninjaについては使い勝手、性能とも実使用に対する配慮が細かくなされており、非常に完成度の高い日本人向けのドブソニアンであることが認識できた。25cmFRPドブソニアン(改)の筐体にはninjaと同じくFRPが使用されており、その信頼性は証明済みと言う事でこれを双眼反射望遠鏡の本体としたという訳である。昨年末からヤマさんと色々メールでやり取りして仕様に関して細かい要望を出し、見積もりを頂いた。今回特別にFUJINONの半額ほどで進めてもらえると言う事で決心がつき、いよいよ正式発注することになった。

 以上がプロジェクトYHの発足経緯です。
この双眼反射望遠鏡の開発過程は随時、ヤマさんのブログと当ブログで報告する事にしています。また、完成後は、お披露目もかねてその素晴らしさを体験していただけるよう出動予定もここで報告するので実際に見て、その性能を確認していただければと考えています。また、こうした方が良いとか、ここはどうするのかとか、アドバイスや質問があればコメント等でお知らせいただければ助かります。
ぜひ、あなたも反射双眼望遠鏡の開発者として、このプロジェクトに参加してください。
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テーマ:宇宙・科学・技術 - ジャンル:学問・文化・芸術

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この記事のコメント

プロジェクトYHの発足経緯を拝見しました。
文章が上手でわかりやすく、素晴らしいです。

企画も良いので是非英語でも紹介記事を書いてみませんか?海外からの方がより参考になる情報が入ってくると思いますし、切りの良いところでSky&Telescope誌に投稿すれば、一躍有名になりますぞ!!
如何でしょうか?
2009-01-08 Thu 00:33 | URL | uto [ 編集]
いやー、そう言っていただけると嬉しいです。S&Tに投稿ですか?!考えてもみませんでした。さすが世界を股にかけてお仕事をなさっているutoさんならでは、ですね。英作文は長い事やってなかったのでどこまでできるかわかりませんが、前向きにトライしてみようと思います。
2009-01-08 Thu 13:23 | URL | アダンの実 [ 編集]
S&Tに投稿経験のある滝氏によると、投稿した原稿の修正や校正をS&T社の方でしっかりやってくれるそうでなので、それほど敷居は高くないようですよ。
是非頑張ってください。
2009-01-08 Thu 22:05 | URL | uto [ 編集]

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