みんなで星を見上げれば...

星を見ることを忘れてしまった人々の行く先に希望はあるのだろうか?新たな希望の地を求めて旅立ちの準備をすることにしました。よろしかったらお付き合いのほどよろしくお願いします。

NGC6302 バグ星雲

ここしばらく昼は快晴、夜は曇天の日がしばらく続いていました。
暑さは相変わらずですが、30.31日は夜に雲間からなんとか星が見えるようになって来ました。
月明かりの中ですが、21時くらいならなんとかガマンできる月齢です。
何ヶ月かぶりに家の南側が晴れていたので、ニュートンの付録にあったポスターの
NGC6302にチャレンジしてみました。
DSCF5307.jpg

例の星図がDuality250の限界等級に近いのと、XW20mmで実視界が1.12°(70°/63倍)なので、
1マス「1°×1.25°(5min)」の星図と大体同じになると思い(南北は逆です)
未見のNGC天体物の探索に使えるないかと機会を伺っていました。

ところが、物件周辺には目立つ星がなく星図(233-234)が途中で切り替わっていて、
しかも互いに裏表になるので、A2の紙をいちいち裏返さねばなりません。
予め部分的にスキャンしてつげておくべきでした(さらに南北入れ替えておけば完璧ですが)。

M7はすぐわかったのですが、そこから西に移動するときに目立つ星がなく
そうこうするうちに迷子になってしまい、結局たどり着けませんでした。
そのうち月が高くなってきたので、208倍でM27(デカっ!)、M13(ツブツブ)、M57(ドーナッツ)を見て終わりました。

後で復習してみる、M7の下の明るい星のそばに星雲らしきものがあったのを思い出し、
確認するとNGC6441(初モノ)という球状星団でした。上の方にはM67(多分)があったようです。
このあたりは色々面白そうな物件が揃っていますね。

本当にじっくりみるのは久しぶりでした。2時間ほどで雲に覆われるまで粘りました。
来るべきORP秋合宿に備え、見たい物件の導入星図を作成しておこうと思います。

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本当は怖い宇宙

 いわゆるコンビニのワンコイン本で、タイトルが怪しい雰囲気なので、一瞬手に取るのを
ためらってしまいましたが、良く見ると監修があの福江純先生ではありませんか。
内容はというと、題目は少々大げさですが、見開き2ページに最新の宇宙論や
観測に基づくトピックスが判り易くかかれています。
11次元の紐理論なんかもなんとなく判ったような気になってしまうから不思議です。
ちょっと空いた時間に、宇宙について薀蓄を深めるには良いかと思います。

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ちなみに、これの「離島」版もありますよ、マサさん。

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A3用プリンタ

 大森さんのDSS写真を印刷するため(だけ?)に購入しました。

用紙は以前コメリでプロフォトタイプの同等品が値引きされて20枚780円で、A3ファイルホルダー(20枚)が198円とこれも処分価格でしたので一緒に購入してました。

某所の画質評価では、epsonのPM4500の方が評価が☆1つ良かったのですが、詰め替えインクが安く入手できるのでトータルコストを考えて最終的にこちらにしました。

Canon PIXUS A3ノビ対応 インクジェットプリンタ iX5000Canon PIXUS A3ノビ対応 インクジェットプリンタ iX5000
(2006/03/17)
キヤノン

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昨日5枚ほど印刷してみましたが、まったく問題ありませんでした。
部屋に飾っても良し、観望に使うも良し。大森さんに感謝です。

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ザ・ユニバース 第4シーズン

 ヒストリーチャンネルでの第4シーズンの放送は今月で終了しました。リピートがいずれあると思います
DVDが今年の2月に発売されています。エピソードは以下の通りです。

(Disc 1) Death Stars, The Day the Moon was gone, It fell from Space, Biggest Blasts

(Disc 2) The Hunt for Ringed Planets, 10 Ways to Destroy The Earth, The Search for Cosmic Clusters, Space Wars

(Disc 3) Liquid Universe, Pulsars and Quasars, Science Fiction/Science Fact, Extreme Energy.

Bonus features include; Meteors: Fire in the Sky, Comets: Prophets of Doom.

今シーズンは「地球を破壊する10の方法」とか、「SFの真実」とか少し切り口を変えたのエピソードが目立ちます。
既にBlu-rayで1から3のセットが発売済みです。オリジナルがHD収録なので、Blu-rayで見たいですね。
いずれ全シーズンがBlu-rayでるまで待つのが吉かと、、、。

Universe: Complete Season 4 (4pc) [DVD] [Import]Universe: Complete Season 4 (4pc) [DVD] [Import]
(2010/02/23)
Alex FilippenkoLaura Danly

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この世の果てまでイッてチャッキリ その10

最終回 氷上のゴールデン・コロナ

 当初の予想に反し、マンガイアほぼ全滅、ハオ島雲越し、イースター島かろうじて雲を避けた今回の日食。
全ての予想を覆し、第3接触まで快晴の空での観測に成功した女性がいる。

ナショジオグラフィク賞も受賞経験のあるミス・チャッキリだ。

うら若き女性である彼女が世界的権威のある賞を受賞したのは、単なるビギナーズラックと言う人もいるかも知れないが、今回のゴールデン・コロナに巡り会えた彼女のこれまでの行程を追体験されたら、その道のりは決して平坦ではなく、まして運だけではないことをご理解していただけるだろう。
受賞式で彼女が我々に披露してくれた貴重な写真を持ってこの物語を締めたいと思う。

その時、風が止まった。

太陽が金色の翼を羽ばたかせる、まさにその瞬間(トキ)。
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ブリザードは治まり、周りの冷気は静寂を纏(まと)った。

そして、太陽はその翼を広ろげて羽ばたいた。
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(BGM アクアマリン「太陽の翼」)

月の影は少しずつ移動し、
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やがて去ってゆく。

そして太陽は、
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翼を畳む前に、最後の輝きを放った。
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<おまけ>
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Nino:ところでフィクションて、これほとんど事実やんか。どのあたりがフィクションなん?
TAK :そりゃ、“うら若き”とか“ミス”とか、あたりちゃうん。
Nino:そかそか。
TAK :それと、日食飛行機が飛ばなかったんで、ツアー会社に払ったお金は全額戻ってきたんやて。旅費はマイレージやし。
Nino:結局、全部タダ!? さすが浪速の商人(あきんど)さん。

なお、真実のレポートは近年中にチャッキリさんご本人のHPあすとろけいの星花鳥や動物達に掲載されますのでそちらの方もご期待ください。

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最終回 直前特別企画 真実のパタゴニア

 大好評(?)の連載「この世の果てまでイッてチャッキリ」もいよいよ次回が最終回。
偶然に某局でパタゴニアを旅するプログラムが放送されました。
そこで、その画面をご覧頂き、その雰囲気を味わっていただけたらと思います。

パタゴニアは国名でありません。南米の南緯40°以上チリ、アルゼンチンを含む地域の事を指します。
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夏に来れば最高です。氷河トレッキングでは取れたての氷のリキュールで乾杯です。
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この先は南極大陸だけです。ペンギンの居る地域は保護されています。
マゼラン像の下は原住民の銅像です。足にさわると無事航海できるという言い伝えがあります。
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鳥はマガモです。タンゴは生活の一部になっています。
イグアスの滝がこの旅の終着点です。
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たしかアクアマリンさんも世界一周旅行で同じ行程の旅をされたと思います。
p17.jpg p18.jpgそしてブラジルへ、、、。

やはり、夏に行きたい所ですね。

このプログラムはロードムービーのような仕上りで楽しめました。
人物登場場面をすべてカットしましたが、ぜひ本編もご覧ください。

TV画面をデジカメで撮影したので画質はかなり落ちてます。
無断使用ではありますが、受信料はCSとBSの区別がつかない父が払っていますので、
ご容赦のほどよろしくお願い致します。

写真掲載の試験用(DLファイル)です。
パタゴニア
合い言葉
1234
アルバムの公開終了日
2010 / 09 / 23 (あと30日)

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原村星祭り 昼の部

大森さんのブログで祭りの全容はほぼ解明されておりますが、
阿吽像と名付けられたninja500の勇士がありましたので、
紹介しておきます。

明るい所で見ると改めてその大きさに圧倒されます。
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この世の果てまでイッてチャッキリ その9

第10回 パタゴニアの奇跡

 2010年7月11日 日本時間の朝3時。その日の会社を休みにして早起きした
アダンの実は、雲量50%の予報がでていたマンガイア島からのインターネット中継
開始を見ようとパソコンをつけた。そして皆既時間が近づいてきたが、一向にその中
継が始まる気配がないので気が気ではなかった。

前面のTV画面には決勝戦のグランドに入場するスペイン、オランダ両国の選手が映し
出されてた。右サイドにおいたPC画面を交互に見比べていたが、PCの方は真っ黒い
ままだった。

両国国歌の斉唱。サイドのコイントス、ゲームキャプテンのフラグ交換、審判団との
握手が済みキックオフのフォイスルが鳴らされた。

試合は動くのは後半10辺りからだろうな、と思いどちらか言うとPC画面の方に集中
していた。試合開始12分、PC画面が変化した気配を感じた。見るとハオ島からの中
継が始ったようだった。マンガイア島はなし?時折更新されるハオ島の画面とサッカー
中継を交互に見つつ、

部分からいよいよ皆既という時になって画面から太陽が消えた。

「えっ、なに、どうしたの?」

一瞬、コロナが見えたような気がしたが結局そのまま中継終了の画面が出た。
その画面では同時にチャット形式で書き込みができるようになっており、そちらの方は
会話が進んでいた。映像中継回線の中断だけらしい。

気持ちを切り換えて試合の方に目をやると、一進一退の膠着状態が続いていた。
華麗なパスワークを誇るスペインの攻撃をカンウター狙いのロッペンが守備に回って
チャンスをうかがう展開。スナイデルにはしつこいマークにてこずり、その存在を消され
ていた。ついつい画面にひきつけられていたが、突然PCが画面にコロナが現われた。

「どこ、これ?もしかしてイースター島?」

時間的にはそうである。しかしその画面もしばらくするとフリーズしてまた、チャット
会話だけが更新されていった。しかたないのでもう一度読み込みなおすと、ちょうど
第3接触のダイアモンドリングが輝き、中継は終了した。イースター島は見れたってこと?
マサさんやもくせいさん、アマゾンさんが行ったハオ島はダメだった?
石井さんはどこで見てたんだ。チャッキリさんはどこへいったかもわからんし。


2010年は8月7日、日食大賞の表彰式の会場でイースター島での日食報告の最後に
石井氏はこう付け加えた。

「日食はギャンブルです。いかに事前に気圧、天候、雲の動きを予想しようが、
 皆既のときに太陽の前に雲がきたら人の力ではどうしようもありません。

 今回は雲量予想が最も少ないマンガイヤが全滅、その次に良かったハオ島は
 8割がた雲に覆われ島の中でも、雲越しにコロナが見れた人と見れなかった
 人に分かれました。

  そこより雲量が多いと思われたイースター島は皆既のときだけ晴れ、そして、
 ほとんど雲に覆われると予想され、皆既時刻は夕方、この時期吹雪が当然の
 厳寒のパタゴニア、しかもめったに晴れない地平線での皆既は、ほぼ絶望と思
 われていましたが、その圧倒的不利な条件にもかかわらず数々の困難を乗り越
 えて見事、観測に成功されたのがチャッキリさんが大賞を受賞した理由です。」

そう紹介された彼女は話始めた。 

「私自身こうしてここに立って、こうしてご報告できるの事自体が信じられません。
 ぜひ、私の日食体験をを聞いてください。」

(続く)

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この世の果てまでイッてチャッキリ その8

第9章 高度1000m

 今回の旅の特長は何と言っても「朝早い!!」事だ。
早起きは健康によい。しかし、それは夜早く寝るというのが前提だ。
夜も遅く、朝が早ければ寝不足になるのは当然で、しかも4日連続である。

体力はもう限界を超えていた。今は最後の気力だけで踏ん張っている。
しかもそれを支える灯火はまさに消えかかっているのである

「本番の日食は夕方なのに、なんでこんな早く出発するのよー。」

既に目の前には、氷河ツアー用の強大なタイヤのバスが到着していた。
「おはよう。こいつはすげえだろう。どんな雪道でもまかせてくれよ。」
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とでもいいたげなフォルラン。

全員集合すると夜明け前のホテルを出発。昨日がウソのような快晴の空。
奇跡の予兆はこのころからあったのかも知れない。
月のない南天の星空はそれだけでも素晴らしいものだが、
疲労困憊の彼女は、とてもそれを楽しむ余裕はなかった。

ただ、高さ50mから雷のようなごう音を轟かせて砕け落ちる氷河を見た
ときはさすがに声を失った。フォルランが早起きしてまで見せたかったわけ
が理解できた。

c12.jpg
この限界を超える寒さの中で思わぬアクシデントが発生。
携帯のバッテリーが切れた。そして予備電源の携帯用電池ケースが破壊した。
もう誰にも連絡できない。何が起こってもどうしようもない。
もしかして、私はこの最果ての地で天寿を全うすることになるのか?
そんな思いが駆け巡った。

また、気温が低いとバッテリーの消耗は非常に激しくなる。
肝心のところで電池切れ、、、、。なんて目も当てられない。
過去の経験を元に最後の切り札を用意していた。
最後の最後コロナ撮影用に取っておいた新品のデジカメである。
なんとしてもこれだけは守らねば。防寒コードの奥で暖めておいた。
実は、ここから先の写真はそのデジカメで取撮影されたものなのだ。

氷河を見終わると彼がこう言い出した。
「おれの友人の計算によると皆既日食を全部見るには、ここから1000mばかし
 登れば良いんだ。これからそこまで行くよ。」

ひたすら雪道を駆け上るフォルラン号。
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おお、なんという。WILD NAVIでさえ地上から皆既のまま沈む太陽を見るだけなのに。
それに今日の空はこの時期考えらないような快晴!地平線まで雲ひとつないクリアな空。
最後の最後で天は彼女に味方したのだ。
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ようやく1000m地点までたどり着いたが、そこは遮るものはなにもない、
まさに強風が吹きすさぶ高野であった。
イギリスの探検家、エリック・シプトンはこの地を嵐の大地と呼んだ。
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フォルランが人と機材を退避させるためのテントを設営し夕方に備える。
他にもツアー客はいたが、みんなテントで暖を取っていた。
そんな中、ただ一人撮影にそなえ機材セッティングする彼女。
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猛烈な風と格闘しながら機材設置場所を探す彼女はある選択を迫られた。
見通しが良く風の穏やかなテント東側の深雪地帯にするか。
テントに近く、強風で雪が飛ばされ地面が露出した暴風地帯にするか。

深雪はゆうに30cm以上はあり、一歩進むのにも苦労する状態、歩くだけで激しく
体力を消耗する。あとで気づいたのだが、雪に覆われた地面のその先は、もう少し
前に進んでいたら絶壁の崖になっていて、しかもテントからは死角になっており、
誰にも気づかれずに滑落して、そのまま行方不明ということになっていたかも知れ
ないという場所だったのだ。

三脚設置のため、地肌の出ている西側を選んだ彼女は、実はこの時、生と死の境界線上に
いたのである。

そのころ、日本ではサッカーW杯優勝戦のキックオフと同時に、クック諸島のマンガイア島
から日食のインターネットライブ中継が始まろうとするところだった。

(続く)

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この世の果てまでイッてチャッキリ その7

第8章 WILD WILD TOUR

半べその彼女の顔をみたフォルランおじさんは同情したのかこう続けた。

「天気はどうにもできない。こいつばかりは神のみぞ知るだ。」

みなさんは、「WILD NAVI」をご存知だろうか。
世界の秘境といわれている場所に少人数で出かけるツアーを手がけてる日本の会社である。
2004年もリニア・ニートダブル接近の時、オ-ストラリアへのツアーを仕掛けたなかなか骨のある会社で、
いわゆるニッチなターゲットを狙った旅行会社だ。
料金は割高だが普通のツアーではいけない場所に少人数でも行けるので人気を博している。

実はその「WILD NAVI」が今回、企画したのがパタゴニアでの地平線皆既日食ツアーである。
奇しくも、彼女は、そのツアーと同じ経験をすることになってしまったのである。
彼らは、曇り覚悟でこのツアーに挑んでいるので万一コロナが見れなくても、それは想定の範囲であり、不満もない。この地の果てに来るのが彼らの目的だからだ。
ちなみにかの「欲しいナビ」のスタッフも、大手の専門誌「成分堂」に対抗するべきそのツアーに参加していたらしい。

現地でその事を知ったチャッキリ嬢であったが、彼らとおなじというのは、心情的に抵抗があった。

コロナ命!
ピンク色に輝くプロミネンス命!
2回のダイヤモンドリング命!

であるからだ。ここに来るのが目的ではない。いや、むしろ来たくない。
モチベーション自体が相反するものなのである。

そして、彼らのツアーでは皆既中に太陽が地平線に沈むため第3接触のダイヤモンドリングが観測できない。
ダイヤモンドリングを見るチャンスは1回しかない。
第2接触のダイヤモンドリングは明から暗への状態変化なので目の安全を考えるとタイミングを計るのが非常に難しい。
2009年の時は天下のNHKでもそのタイミングが合っていなかった。
写真に写っているのは多くが第3接触時のものである。

「こればかりはいくら考えてもしょうがない。雲量は運量だ。そのときになればわかるよ。
それより明日は氷河を見せてあげるよ。すごいぜぇ。」

観光はもういいよぉ。それよりこの雲はいつ晴れるの?
今回の旅は無謀過ぎたかしら。結局“WILD NAVI”と一緒になっちゃったし。

曇天の空を見上げて途方にくれるチャッキリであった。

チャッキリの明日はどっちだ。

(続く)









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この世の果てまでイッてチャッキリ その6

第7章 嵐の前の嵐

 「やっぱり二宮君が一番演技力があるよね。」

日本でそんな話をしているとき、彼女の頭の中ではブリザードが吹きまくっていた。

「寒い、寒いよーーー。黒い雲と吹雪きで何も見えない。何のためにここまできたのよー。」

そう泣き叫ぶ自分の声で目が覚めた。

日食前日。起床は朝の4時。睡眠時間はレム・ノンレム2サイクルの3時間足らずだった。
空港ストライキはなんとか回避され、日食飛行機に乗るためエル・カラファテに移動する日だ。

「バスは回避した。第一関門はなんとかクリアだわ。」

ボロボロの体とパンパン張ったトランクを引きずりながら、空港へ向かった。
なんとか、エル・カラファテ行き飛行機にチェックインして自分の席を探した。

「どこだろう。観測場所と同じ窓際かしら。」

空港ストライキの余波を受けて急遽用意された移動代替機の彼女の席は、
窓際だったがエンジン以外何も見えない席だった。
しかも一番奥でトイレの前。

「最悪、、、。それになんか臭うわ。」

おそるおそる後ろの個室を覗き込んだが即座にドアを閉めた。

「た、耐えられない。絶対、二度と、生涯、まったく見たくない。」

その悲惨な光景は、たとえブログのサムネイル写真であっも掲載できるものではなかった。

「降りるまでガマンしよう。」

そう固く心に誓った。

寝不足が延々と続き、すでに3日間まともに寝ていない。体調は最悪。

「あ~~。しんどい。きっと日食もこの調子なんだろうなぁ。
 大体日食飛行機が故障したと電話があった時点で運命は決まっていたに違いないわ。」

2年連続敗退は確実かも。いつになく後ろ向きな考えが彼女心を支配して始めていた。
2時間あまりの不愉快なフライトを耐え抜き無事、ベースキャンプ地の都市エル・カラファテに到着した。
窓からの景色で外は何も見えないが、どうやら大雪ではないようだ。

やっと、ホテルに到着。ここでのツアーガイドは体のガッチリした中年のフォルランおじさん。
雪焼けした顔に日よけサングラスでガッチリした筋肉質の親しみ易い笑顔で好みのタイプだ。

「やあ、エル・カラファテへようこそ。トラブル続きで大変だったね。」

あぁ、少しは陽が差してきたかも。少しホッしたのも束の間。運命の一言が。

「飛ばないよ。」

「えっ!」

「故障が直らなくて予定していた日食飛行機は結局、飛ばない事になったんだよ。」

そんなぁ~。いくら笑顔で言われても全然うれしくないよぅ。
雲量80%だよ。地上からじゃ絶対無理だよーーー。
嵐の前の嵐、空はそんな様相を呈していた。
「ピタット君」の活躍の場は完全になくなった。

(続く)



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この世の果てまでイッてチャッキリ その5

第6章 恐怖のオプショナルツアー


 「ダイジョウデスカ?オキテクダサイ。オジカンデスヨ。」

気がつけば、朝の10時を回っていた。
掃除にきてくれたメイドさんの心配そうな顔が目の前にあった。

日付を確認すると今日は日食の2日前。とりあえず問題は当日の飛行機が飛ぶかどうか。
出発前日の電話でなんとか空と地上の両方に対応できるよう機材を持ってきたけど知力、体力とも限界に近かった

今日はジックリ休養日にしよう。そう思って状況を確認しようと思い部屋を出てロビーに向かうと、、
「CHAKKIRI SUN」と書かれたダンボールの切れ端を持った男性と目が合った。
今日のツアーガイド、イニエスタさんである。

「どうも、よろしくお願いします。明後日の飛行機は飛びますよね。」

「ソレハ、マダワカラナ~イ。」

妙に明るいラテンのハイテンションで応えるイニエスタさん。

「キョウハ、ヒコウキハ、ウゴカナイ~カラ、ワタシガ、タノシイリョコウ、アンナイスルネ。」

なんと今朝から空港がストライキに入ったという。ここブエノスアイレスから
カラファテまで飛んで、そこから日食飛行機に乗る予定だったのに、その出発点にもゆけないわけ?

彼に尋ねると、

「ダイジョウ、ヒコウキトバナクテモ、バス デルヨ。」

しかし、ここからカラファテまでは3000km離れてる。
時速100km休みなしで飛ばしても30時間。一体何時間乗れというのか!
真冬のアイスバーンならそれこそ命の保障はない。ヒストリーチャンネルでやっている「アイスロードトラッカーズ3」を地で行くようなものだ。
地上での観測すらできない可能性がある。ここまで来て、それはないでしょ。
絶望の2文字が頭をよぎった。

頭皮が薄く人の良さそうなつぶらな瞳のイニエスタさんには確かに悪い人ではないし、その風貌には癒し効果さえあった。
しかし、今回は観光が目的ではない。私は黒い太陽が見たいだけなんだ。
と心の中で思いつつ、献身的に喜ばせようとするサービス精神旺盛な彼を好意を無視することはできなかった。

そこにココロの弱さがあったことは否定できない。
昨夜の空港でのデキゴトがどこか引っかっていた。
彼の優しさが自分を弱くした。
今思えばあくまで自分の意志を貫くべきだったが
彼に言われるままツアーバスに乗ってしまった。
そして、夜8時まで彼の案内で市内観光が続いた、、、。

それから、ホテルに帰ってきたが、なんとメインフロアを占領して始ったのは「タンゴショー」
ラテンの血が騒ぐかれらの饗宴が収束し始めたのは日付が変わった頃だった。

「今日も午前様だ、、、、。」

人は何時間起きて続けていられるのか。
たしか72時間で人に戻れなくなると聞いたことがある。
果たして生きて帰れるのか。
日食はおろか生命の危険さえ感じ始めたのはこの辺りからである。

(続く)

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この世の果てまでイッてチャッキリ その4

第5章 トランジットの恐怖

 殆ど寝ずになんとか荷造りを終えて時間ギリギリで関空の搭乗ゲートまで辿り着けた。
「はぁ、はぁ、、、、なんとか間に合ったわ。日頃の鍛錬は大事よね。
毎日一駅歩いてダイエットしてる甲斐があったわ。」
荷物は積載重量限界まで積み込んだためその細腕はパンパンに張っていた。

「でも機内で寝れば大丈夫。ここがスタートラインね。これから挽回しなくちゃ。」

座席に着き、ベルトを着用してようやく旅が始まった。
飛行機は無事離陸しベルトのサインが消えたところで、座席を少し倒し目を瞑って失われた睡眠時間を取り戻そうとしたが、激しい運動の後なので呼吸がまだ落ち着かない。体の興奮状態は続いていた。

小一時間が経ち、ようやく落ち着きを取り戻し少しウトウトしかけた所で機内アナウンスが「上海」到着を告げた。そう、マイレージをフルに使えるルートにしたため、選択肢が限られてしまい、上海で乗り換える必要があったのだ。また、移動だ。

それから上海→フランクフルト→ブエノスアイレスと小刻みな乗換えでゆっくり寝ている暇はなかった。
気がつけば48時間一睡もしていない。

「現地のホテルで爆睡したい、、、。」

ようやくアルゼンチンの空港に到着して、ほっと一息つけると思った。
荷物の混乱はなく非常にスムーズに受け取る事ができた。
「これだけ乗り換えて荷物がちゃんと着いてくるなんてはやり、持ってるわね。」
そして税関のゲートをくぐろうとしたとき、荷物チェックで悲劇は起こった。

「コレハ、アンデスカ?」

検査官が手にしたのは使うか、使わないかまだハッキリその存在価値を主張できない「ピタット君」だった。

「それはね、飛行機の窓からテブラで日食を撮るための秘密兵器なの。」

「テブラ?」

「そうテブラ。」

初めて目にするその物体に不信感を募らせた検査官はなんと、徹夜でトランクに押し込んだ荷物をすべて開けろと言い出した。

異国での女性の一人旅、ただでさえ注目をあびる状況なのに、融通の利かない検査官のせいで、さらに周囲の視線を集めるはめになった。日頃から注目を浴びるのには慣れているが、今回は苦痛以外のなにものでもなかった。

睡眠不足で意識は遠のき頭は回らず、ただ、ひたすら検査官の指示に従いお店を広げると、出るは出るは。
座席固定用のグニャグニャ自由運台、真っ黒いシ-トのついたかメガネらしき物体、同じく真っ黒い円形のガラス状の環らしきもの(NDフィルタ)、デジカメカメラ3台に交換レンズ、三脚、一脚、電波時計、携帯用電池ケース、
どうみても若い女性が観光旅行に持ち歩くものには見えない。
もし、石井さんの新兵器を持っていたら即座に強制送還されていただろう。

遠くアジアの片隅から、日食だけを見るためにはるばるやってきたことを
言葉もろくに通じない異国の公務員に理解させるのはほぼ不可能に思えた。

でも、まだ心は折れない。あらゆる状況はマイナスに働いているが、
昨年のリベンジに燃える心の炎は微かながら灯されていた。

そして、ようやく検査官の追求を逃れ、なんとかホテルに辿り着いた。
部屋に入り、なにげにTVをつけると目に入ってきたのは、

「日食当日のの天気は、“雪あらし”でしょう。」

と告げるアナウンサーの姿だった。
それを見た瞬間、その場で腰から砕け落ち、薄れ行く意識の中で頭に浮かんだのは、なぜか
「♪~夏が過ぎ風アザミ、、私の心は夏模様、、、♪~」
という夏の定番メロディーだった。

そして、そのまま朝まで気を失ってしまった。

(続く)

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この世の果てまでイッてチャッキリ その3

第4章 出発前夜

 いよいよ出発前日となった。およそ1年がかりで準備を済ませ、ほぼ予定通りに事を進めることができ、
軽い疲労感はあるものの精神的には満たされていた。
それでも前日となると多少の興奮は抑えきれないものである。

「旅行中の仕事割り振りと、家の用事も住ませたし今夜は少し早めに寝ましょう。
睡眠不足はお肌の敵ですものね。女性にとって星を趣味にすると夜遅いから大変なの。
いくら私が若いからって今のうちから気をつけてなくちゃ女王の座は守れないわね。
にしても、関空から飛行機が出るのは本当にありがたいわ。今回はゆっくり出かけられるわ。」

そして、いつもより早めにベッドに潜り込もうとしてた正にその時。
一本の電話が入った。

「あら、誰かしら?まあ、まだ早い時間だし、別にいいけど、、、。」

なにげに受話器を取った彼女は最初なにが起こっているのか判らなかった。
日常会話くらいなら10カ国語を扱える彼女であるが、どうやら相手はスペイン語を話しているようだ。
しばらく使っていなかったので2度ほど聞き返したが、その内容を理解したとき思わず受話器を落としそうになった。

それは彼女が予約した日食飛行機をチャーターした現地パタゴニアのツアーデスクのアサモア氏からだった。
(以下スペイン語を日本語に翻訳)
「ミスチャッキリ、マコトニ、モウシワケゴザイマセンガ、ジツハ、アナタガ、キジョウナサルヨテイノ、ヒコウキガ、ホンジツコショウシマシテ、、、、。」

「えっ!?」

「ニッショクトウジツ、フライトデキルカワカリマセン。。。。」

「な、なに?」

「ソレデヨウ、コチラモゼンリョクデ、タイショシマスガ、マンガイチノトキニソナエテ、チジョウデカンソクスル ジュンビヲ オネガイシマス。」

「えっ、今から?」

「ソレデハ、ゴキゲンヨヲ。」

「って、おいおい。地上で、って。三脚は入れてなかったし、防寒服だって野外用じゃないし、
もう荷物はカバンにギチギチに詰めちゃってるし、今から入れ替え!って。
せっかく用意した「ピタット君」の出番がないかも知れないって事?でも使うかも知れないって事?
もう、せめて1日早く言ってよ!!」

心地良いはずの睡眠時間は、積み込み重量を変数に持つ荷物の積み直し作業に置き換えられた。

翌朝、一睡もできないまま、なんとか荷造りをやり直し、家を出るときは、星見の徹夜明けとは明らかに違う疲労感に襲われていた。

そして、これから先、それ以上の困難が待ち受けている事など知る由もなかった。

(続く)

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この世の果てまで行ってチャッキリ その2

第3章 完璧な準備

 ここで予約した日食飛行機について紹介しておくと、一人でも申し込めて、一人一列確保可能。
海外の日食専門旅行社で現地ツアーのみOKなので、マイレージを利用できて往復の旅費がただ。
関西国際空港からアルゼンチンまで行き、そこからチャーター機でチリ沖1200kmまで移動。
皆既時間3分50秒、しかも太陽高度が低いので飛行機の窓から非常に見易く、
確保した席はなんと、一番視界の良い特等席を1.5窓。
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完璧だわ。これ以上何を望めというのかしら。

 デジカメも1眼とコンパクトと予備にもう一台用意して、これ基本ね。
「アダンの実さん」なんか大事な日食なのにコンパクトデジカメ一台しか持って行かず、
船に乗ってから故障して顔面蒼白だったもんね。
船内売店で売ってたフィルム一体カメラを余分に買ったりして散財していたようだしぃ。
まあ、昔デジカメなんか作っていたらしいから何とかなったようだけど、
予備を持って行かなかったなんてまったく信じられないわ。
(一応、眼視だけのつもりだったのですが、甥っ子が写真欲しいって言いだしたもので、、、少し焦りました。<アダンの実>談)

私は大丈夫。バッテリーと充電器も確保。電源事情にあわせたAC変換プラグも事前に確認。
携帯用バッテリーと充電器、イザという時のための乾電池で携帯を動かせる電池ボックスと電池も用意。
飛行機の窓にビデオカメラを固定する吸盤固定器「ピタット君」は新戦力になりそうね。
これよ。
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あとわぁ、まあ、必要ないと思うけど、機内とはいえ冬だからコートくらい持って行こうかしらね。
アイマスクと耳栓、万一、お隣さんのいびきで日食の前日に眠れないなんて悲惨ですもんのねぇ。
石井さんが持ってるネット環境が不安定でも雲の動きを見れる新兵器GSP
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は今回必要なし。なんたって雲の上の人ですもの。オ、ホホホホッ。

準備は完璧。あとは、出発の日を待つのみね。ドキドキ、ワクワク。

(続く)

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新連載 「この世の果てまで行ってチャッキリ」


プロローグ

 2010年8月7日、長野県原村にて第1回日食大賞の表彰式のステージに彼女は立っていた。

今年から設けられたこの賞は、日食情報センターの中心的人物、石井氏、原村星祭り実行委員長 堀内氏の発案で設置され昨年日本で観測され、様々なドラマを生んだ日食について正確な情報と研究、また体験する事によりその人生観までも変えてしまうほどの影響力を持つ日食という自然、いや宇宙的現象を人類共通の資産と考え、宇宙の中で存在する我々人類の持つ意味、役割を認識し、地球がいかに神秘的で、かけがえのない存在であるかを認識してもらうという主旨で設立された賞である。

この賞は大賞の他に科学技術長賞、功労賞、特別賞が設けられており、祭りのクライマックスとしてその各賞の発表と表彰、記念のエクリプスメダルが授与されるものである。

科学技術賞は「ハイスピードカメラ導入によるシャドーバンド発生メカニズム分析に関する一考」を発表された石井氏、功労賞は永年に日食観測の実績、普及に務めた「日食情報センター」、特別賞はJAXAのはやぶさプロジェクト、そして大賞はまさに命がけで今回の日食観測に挑んだ関西天文界のアイドルでもある天文少女チャッキリさんに授与された。

金のコロナがデザインされたエクリプスメダルを首にかけ、その満面の笑みで会場の拍手に応える彼女の奇跡的体験をぜひ共有していただきたく、本人の許可なくその全容を紹介したいと思う。



第1章 島

 2009年7月22日、トカラ列島、小笠原と日本で見られる日食としては46年ぶりの皆既日食が観測された。

一社独占という異例の入島制限で抽選となったツアーは最悪のものとなった。これでは日本で見られるというメリットは殆どなく、パスポートが必要ないという以外は海外遠征するのと変わらないという異常事態となった。

その狭き門に応募し見事、60cmの望遠鏡がある中之島に当選した彼女は、実は同じくトカラ列島のひとつ小宝島をまるごと借り切って、将来この国を担う子供たちに貴重な体験をさせてあげたいという一心で労をつくして奔走していた。事前交渉は4年前から行っており村役場を通じて、宿泊所の確保とツアー開催の同意を得てその計画がほぼ、まとまりかけていた矢先の一社独占丸投げツアー発表であった。

その時の彼女の落胆ぶりは傍から見てもどう声をかけてよいかわからないほどであった。しかし、聡明でアグレッシブな彼女はすぐに気持ちを切り変えて次の行動を起こした。

英語が堪能な彼女は国際的な人脈も広く、海外の情報網を駆使して情報収集し、アメリカから硫黄島へのツアーを申し込んだり、そのツアーが中止になると仲間と飛行機をチャーターがして硫黄島への上陸を試みたが、結局、日本政府から許可がおりず、これも直前で中止となった。

知人から小笠原の船のツアーも紹介されたが、コネを頼って行動する事にためらいを感じあえて辞退した。
こうなったら堂々と抽選で申し込んでやる、という彼女の心意気が通じたのか、中之島のツアーに見事当選を果たしたのである。

「やはり、日本人なら日本で、しかも周囲の光害のもない素晴らしい星空が堪能でき、個人で運搬可能なNinja500よりも大きな望遠鏡もあるトカラ列島のど中之島で。」

という彼女の初志は貫徹されるかと思われた。

これまで彼女は過去4回の皆既日食を完全制覇している。成功率100%である。きっと今回も大丈夫。準備万端、中之島での観測に挑んだ。しかし、結果は、、、、、。島の方々の暖かい歓迎と快適な宿泊設備に心のこもった料理、真昼の夜という貴重な体験ができた。しかし、念願のコロナを見ることはなかった。
そしてこの様子はTV放映されれ、全国的に知られる事となった。

しかし、彼女は決して落胆していなかった。いや逆にこの経験を次への活力と変えてしまうのであった。

来年はイースター島で皆既日食がある。捲土重来、リベンジに燃える彼女であった。



第2章 日食飛行機

 2010年7月11日の日食をどこで観測するか、トカラ日食を終えた彼女の最重要課題であった。今回の日食帯は南半球の海を通り、観測できそうなところはクック諸島マンガイア島、ハオ島、イースター島。ほとんど島、島、島であった。陸地はどこにもない。島は直前の状況で逃げ場がない。陸地はないのか!
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いや、唯一あった。南米大陸の最南端パタゴニアである。最初、その場所を「ギアナ高地」と勘違いしていた彼女であったが、本当は海峡をはさんで南極大陸と対峙する、アフリカから生まれた人類の最終到達点。
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この世の果て、しかも季節は冬のど真ん中である。日食の運を作用する雲量予想では島は50%前後に対してパタゴニアは80%でしかも、皆既中に日没するという最悪の条件。ブリザードの季節で晴れ間すらも期待できず、ましてや山岳地帯の地平線で太陽を拝むなど成功するのはマサに天文学的確率である。
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2連敗だけは絶対嫌だ。そのスリムな体からはとても想像できない強靭な精神力と根性。
今回は100%成功させる!これまでの経験や情報収集力を駆使して彼女は考えた。

そして「雲が絶対にかからない場所、雲の上にでれば良い。」という結論に達した。
いわゆる日食飛行機である。

日食がポピュラーになり最近では日食があるとほぼ企画されている飛行機で雲上にでての観測。これは天候に対するストレスがなく、ほぼ確実にコロナが拝めるので好評である。しかし、料金が高額なのと飛行機の窓から、という制約が付きまとうのでどうしても2の足を踏んでしまう。

今回の目標は「コロナを見る。」という彼女に迷いはなかった。そうと決まれば早速行動に移る。日食飛行機のツアーを世界中を視野に入れ、貯りに貯まったマイレージをフル活用できるルート探し、○○航空に決定。座席も最高の位置を確保。撮影用のビデオを飛行機の窓に固定させる装置の確保。事前準備は怠りなくほぼ完了。あとは出発日を待つのみとなった。

しかし、この後に起こる数々の試練は百戦錬磨の彼女ですらまったく予想できないほど過酷なものであった。
(続く)。



ちなみに、このブログは一部フィクションであり、似たような団体、名称があったとしてそれは単なる偶然にすぎません。

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最強!

最終日の朝、前日サンマックス90で見事なプロミネンスを見せて戴いたテレスコ工作室のオーナーさんと大森さんがお話している中で、その存在を知りました。
「大森理論」によると「いきなり最強で揃えた方が最終的な投資は最小に抑えられる」との事です。
これとNinja500で昼夜を問わず人気者になれます。

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おひとついかがでしょうか?


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あっと言う間の3日間。

原村星祭の余韻がいまださめませんが、充実した3日でした。

西田さんの講演は多くの人が集まりました。
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石井さんの日食報告、モルジブの美しい風景、地上の楽園でした。
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ヨゼフさんいわく「石井のやっていることは、アマチュアの域を超えている、、、、。」
シャドーバンドの解明に一石を投じる発表でした。

チャッキリさんのパタゴニア日食、この世の果てでした。
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衝撃の報告は私ではその迫力を伝え切れません。
事実は小説より、、、の世界で、涙なくしては聞けませんした。
裏の駐車場の一番奥のテント場までその声は届いていたそうです。

イベント、新製品、祭りの詳細様子は大森さん,Zgeさんのブログで紹介されると思いますので
どうぞご期待下さい(既にNIKONの新アイピースが、、、)。

それと,せっかくおいでいただいたのに、私がウロウロ遊びまわっていたため
お会いできなかった方が何人かいらっしゃったとの事、大変失礼しました。
来年は行き先表示をするようにと、教育的指導を受けました。
ごめんなさい。


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いよいよ明日、開幕で買い捲り!?

昼間は快晴の長野ですが、夜になると雲が湧いてきてほとんど星をみれない日々が続いています。
土曜の夜は良さそうな予報がでていますのでちょっと期待しています。この人もいらしゃいます。

モリモトおじさんの宇宙のはなしモリモトおじさんの宇宙のはなし
(1996/05)
森本 雅樹

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市の図書館の移設が終わったのでさっそく借りてみました。既に絶版ですか?オジサンの本はご本人もあまり持っていないので電子書籍で販売してはどうかと提案してみます。あとで写真UPします。

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子供の科学に連載されたものをまとめたものです。
結構専門的な内容がわかりやすく書かれており意外(失礼!)と勉強になります。

今年は、G村の熱い集団の方々、いつもDSS星図をDLさせていただいている大森さん、昨年の日食ツアーでお世話になった石井さん、マサさん、もくせいさん、ヨザフさん、マアゾンさん、Duality250の製作者CONTACTのYAMAさん(星見以外の徹夜はダメよ)、スタークラウドの宮野さん(5×20双眼鏡見たい!)、きらら庵の由美師匠とその一族、チャッキリさん、滋賀のアキノリ君(毎年来てくれてありがとう)と多くの方と再会できるので例年に増して楽しみです。講演の充実度も歴代最高かも。

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パンフできました。

別に、私が作ったわけではありませんが、、、。

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ちなみにステージは野外で、椅子等はありません。レンガ状の床に座る事になります。30分位ならガマンできますが、西田さん、石井さん、チャッキリさんと3連荘するとかなりキツイと思いますので、床用のクッション等を持ちになられた方が良いと思います。
研修室は室内ですが、やはり床は固いです。そこに直に座る事になりますので、同様の準備が賢明かと思います。

なお、森本おじさんのお話は当日の天候、女性客の割合、血中アルコール濃度により内容が変わります。

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